1. HOME
  2. ソリューション&サービス
  3. 今月のキーワード
  4. 2015年
  5. GPIFの改革

GPIFの改革

2015年01月

公的年金積立金の7割にあたる厚生年金保険・国民年金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によって運用されています(総資産約131兆円)。GPIFでは、分散投資を進め、デフレ脱却後の経済環境に即して、国債に大きく偏っていた運用から株式の比率を引き上げる基本ポートフォリオの見直しなどの改革を行っています。また運用のガバナンス体制についても合議制の推進や専門人材の登用などの改革が行われつつあります。

GPIFの改革の動き

政府は2013年6月に「公的・準公的資金の運用・リスク管理等の高度化等に関する有識者会議」を設置、2013年11月、GPIFについて具体的な運用改革の工程表が提言されました。(※1)運用の見直しにおいては、新たな運用対象(例えば、REIT・不動産投資、インフラ投資、ベンチャー・キャピタル投資、プライベート・エクィティ投資、コモディティ投資など)を追加検討すべきことが運用対象の多様化として挙げられ、それを実行するリスク管理体制や意思決定を行うファンドのガバナンスの整備が不可欠であることも提言されました。この提言に対するGPIFの具体的な検討が昨年から開始されています。

その一つの表れとして、昨年2014年10月31日には、GPIFより中期計画の変更が発表され、「基本ポートフォリオを変更、GPIFのガバナンス体制を強化、投資の専門家を増強すること」とされました。(※2)これにより、GPIFは新たな資産配分および運用体制を作り、より機能的な投資組織を作っていくことになります。

GPIFの総資産は約131兆円と巨額であるため、基本ポートフォリオの入れ替えが進められれば、日本の資金の流れが大きく変わってくると予想できます。今後もGPIFの改革には注目していく必要があります。

<ご参考>
基本ポートフォリオの変更については、国内債券比率の引き下げと、国内株式および海外株式比率の引き上げが発表されました。

資産構成割合
資産構成割合

 

※1「公的・準公的資金の運用・リスク管理等の高度化に関する有識者会議」の報告書を参照http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/koutekisikin_unyourisk/houkoku/h251120.pdf
※2「年金積立金管理運用独立行政法人 中期計画の変更について」を参照
http://www.gpif.go.jp/topics/2014/pdf/1031_midterm_plan_henkou.pdf

NRIの取り組み

NRIは、日本の資産運用ビジネスを長年にわたり調査・研究し、発表しております。

調査・研究

コンサルティング・ソリューション

調査・研究をもとに、資産運用業務にかかわるコンサルティング・資産運用業界むけのソリューションの開発・提供を行っております。

※詳しくは各営業担当にお問い合わせください。

注目ワード : GPIF

関連記事

このページを見た人はこんなページも見ています