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NRIニュース

2013年7月号

ニュース1:I-STARユーザー会開催
ニュース2:金融庁の次世代EDINETの総合運転試験に、ReportAssist/EDINETが参加
ニュース3:単行本『異次元緩和』発行

ニュース1 I-STARユーザー会開催

 

 野村総合研究所(以下、NRI)は2013年4月22日に、I-STAR(ホールセール証券ビジネスを総合的にサポートするソリューション)のお客様を対象に、「I-STARのセンター移設計画と次期保振システムリプレースに向けた対応について―」と題するセミナーを開催した。当日は21社、44名のお客様にご出席いただいた。

 NRIは2012年11月に「業界標準ビジネスプラットフォーム」の中核拠点として、新データセンター(東京第一データセンター)を開業した。本セミナーでは、I - STARサービスの東京第一データセンターへのシステム移行計画と、移行期間中のDR(Disaster Recovery)方針について説明した。また、2014年1月に予定されている証券保管振替機構(以下、保振)の次期システムリプレースにむけたI-STARのテスト・移行方法やスケジュールについても説明した。

 以下、当日の講演について報告する。

東京第一データセンター(T1DC)のご紹介

グローバルソリューション事業部 グループマネージャー 平中 直也

 

 NRIは2012年11月に東京都多摩地区に5箇所目となる東京第一データセンター(T1DC)を開業した。

 データセンター設備の老朽化対策として15年~20年サイクルで設備投資を繰り返す方法もあるが、NRIは建物を新設することにより、最新の建築技術による安全性の向上や省電力化によるエネルギー効率のアップを図ることが、利用者に多くのメリットがあるという考えに基づいたデータセンター戦略をとっている。

 T1DCは最新の免震・耐震技術が用いられ、電源や空調の二重化や情報を守る高度なセキュリティなど、設備面でも国内最高水準を誇ることを説明した。

 アンケートでは複数のお客様からセンター見学の要望が寄せられ、T1DCへの関心の高さがうかがえた。

I-STARサービスのセンター移設計画およびDR方針

グローバルソリューション事業部 グループマネージャー 籏谷 憲作

 

 最初のセッションを踏まえ、I-STARサービスのT1DCへの移行計画について説明した。

 まず2014年1月に行われる保振の次期システムリプレースのタイミングに合わせ、保振との接続システムであるI-STAR/MXとI-STAR/CXをT1DCに移行する。続いて2016年1月の新日銀ネット第二段階と同時に、日銀との接続システムであるI-STAR/LCを移行する計画となっている。

 移行期間中、I-STARのサービスはDR(Disaster Recovery)サイトである大阪データセンター(ODC)を含めた三センターでの運用となる。この期間に、T1DCや横浜第一データセンターが被災したことを想定したDRサービス運用について詳細に説明し、お客様にご理解いただいた。

次期保振に向けた今後の対応について

グローバルソリューション事業部 営業担当課長 福良 郁雄

 

 2014年1月の保振の次期システムリプレースに向けた保振試験がいよいよこの7月から開始される。

 システムリプレースと同時に貸株取引等の新制度(次期保振)が開始されるため、I-STARでは大幅なシステム改修と機能追加を行っている。そのためお客様は、保振試験への対応もさることながら、自社システムのI-STAR向けインターフェースを開発し、そのSIT(System Interface Test)を行う必要がある。また、次期システム環境に合わせた端末の準備も必要である。そこで、カットオーバーまでのお客様のタスクとNRIのサポート内容をスケジュールに沿って説明した。

 お客様からは、「システム部門で多くの作業が発生することをあらためて認識した」「タイトなスケジュールでの対応が課題」という感想が聞かれた。

ニュース2 金融庁の次世代EDINETの総合運転試験に、ReportAssist/EDINETが参加

 金融庁の次世代EDINETの稼動が2014年1月から予定されている。それに先立ち金融庁では2013年5月21日~7月12日の期間で次世代EDINET総合運転試験を実施している。総合運転試験は、開示書類等の提出及び開示情報取得に係る一連の業務及びその端末操作について確認・習熟することを目的に実施されるものである。

 NRIでは、金融庁の総合運転試験に合わせ、次世代EDINETに対応したReportAssist/EDINET(RA/EDINET)サービスの全機能を無償提供し、T-STARをご利用のお客様35社がRA/EDINET試使用に参加されている。RA/EDINET試使用では、お客様に有価証券届出書・報告書等の作成・提出に関わる業務・システム操作全般をご確認いただき、金融庁の次世代EDINET総合運転試験環境へのファイル提出まで実施して頂いている。

 NRI では、これまで有価証券報告書作成用に「T-STAR/TX レポーティング機能」を提供しているが、次世代EDINETの制度改正にあわせ「RA/EDINET」サービスとして現行機能のバージョンアップを図るとともに、新機能の提供を行っている。RA/EDINETでは、次世代EDINET形式のファイル作成だけでなく、レポートデータ訂正機能、共通文言管理機能の充実、レポート作成業務のスケジュール管理機能、ワークフロー機能なども提供している。

 試使用を通じてNRIでは、お客様からのご要望を踏まえRA/EDINETサービスの機能拡充や運用技術の向上を図り、2014年1月からの次世代EDINET制度開始を万全の体制で迎えられるよう準備を進めている。

ニュース3 単行本『異次元緩和』発行

 

 2013年5月24日に、日本経済新聞出版社から単行本『異次元緩和-黒田日銀の戦略を読み解く』を発行した。本書は、金融ITイノベーション研究部長の井上哲也が執筆したもので、黒田総裁のもと日本銀行が打ち出した異次元の金融緩和についての狙いや意味合い、考え得る副作用とその防止策を解説したものである。

 とかく日本銀行の政策は、内容が技術的という印象をもたれやすく、専門家以外に関心をひきにくい。しかしながら、金融政策の成功の鍵は、金融市場や実体経済に関わる方々が幅広く政策を理解することであると著者は考えている。本書は、その一助になるべく執筆したものである。

単行本のご紹介「異次元緩和―黒田日銀の戦略を読み解く」

※組織名、職名は掲載当時のものです。

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