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金融ITフォーカス

金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
※組織名、職名は掲載当時のものです。

2013年4月号

金融機関経営

JP Morgan Chaseの損失事例で再認識される強固なリスク文化の必要性

金融ITイノベーション研究部 上級研究員 川橋仁美

JP Morgan Chaseのトレーディング損失の事例は、リスクを水際で回避するためには組織内におけるリスク文化の醸成が不可欠であること、またこうした意識改革の必要性はトップ・マネジメントについても例外ではなく、むしろ自らが積極的に推進することの重要性を示すものである。

アセットマネジメント

日本株式市場活性化への課題:パッシブマネジャーの責任強化

金融ITイノベーション研究部 上席研究員 堀江貞之

2012年7月、英国株式市場の活性化を提言するケイ・レビューが発表された。企業の資本配賦の適切性を監視することが株式市場の重要な役割であるとの指摘は、日本にも当てはまる。日本でもパッシブマネジャーを含む投資家の責任強化を図り、株式市場の活性化につながる改革を行うべきである。

リテールビジネス

地震保険制度・商品設計におけるターゲット明確化の必要性

リテールソリューション企画部 上級コンサルタント 野崎洋之

地震保険は、本来の目的をして「加入すべき者」が加入しておらず、「加入する必要がない者」が加入しているといった実態がある。両者に適した保険商品を開発することは困難であることから、今後の地震保険制度・商品設計においては、ターゲットを明確にした検討が必要とされる。(※1)

金融インフラ

決算短信次世代XBRL、TDnetの役割にあわせた更改を

資産運用ソリューション企画部 上級データアナリスト 三井千絵

2013年はEDINETがシステム更改し、XBRLの対象範囲を拡大するが、同じ決算をより早く開示するTDnetについても、その対応が注目されている。TDnetでは証券市場の活性化を目指した独自の情報開示も扱われている。それぞれの役割に応じた発展が求められる。

海外トピック

米銀の新規設立ゼロが意味するもの

NRIアメリカ 金融サービス調査部門長 吉永高士

2012年の米銀新規設立数は、過去40年間で初めてゼロとなった。背景には、2000年代半ばまで米銀の収益成長を牽引してきた伝統的事業からの収益性がここへきて構造的に押し下げられていることがあり、邦銀を含む外銀の米国戦略と展開にも影響を与える可能性がある。

Case Study

数理の窓

宇宙を満たす神の粒子

片岡佳子

今となっては遠い昔、バブルの時代に人々は手にした収入を湯水のごとく使っていたという。結果、まるで流れる水のように、お金は一つの場所に長く留まることなく、自由に動き回っていた。ところが、いつの頃からかその流れは滞るようになった。まるで重みを増したかのように、お金は以前と同じようには世の中を自由に動き回れなくなった。何故お金は滞留してしまったのか。これは、お金が再び自由度高く世の中を動き回る上で、避けては通れない問いのように思える。