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金融ITフォーカス

金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
※組織名、職名は掲載当時のものです。

2013年1月号

金融市場

増資インサイダー事件が残した課題

未来創発センター 主席研究員 大崎貞和

2012年3月以降相次いで摘発された増資インサイダー取引事件は、日本市場の公正性に対する信認を揺るがした。事件を契機に、重要事実の伝達行為を規制するといった見直しが動き出したが、公募増資のあり方や形式主義的な規制の是非といった検討課題も残されている。

金融市場

FRBによるモーゲージ債の買入れと米国の住宅金融

金融ITイノベーション研究部 部長 井上哲也

米国では、住宅市場の改善にも拘わらず、住宅金融の機能がなお不全との見方がある。銀行の慎重な与信姿勢にどう対処するかは、景気安定と金融システム安定の双方を担うFRBにとって重要な課題であるだけでなく、先進諸国のマクロプルーデンスにとっても貴重な実例を提供する。

アセットマネジメント

2013年の資産運用会社の経営課題は顧客満足度向上にあり

金融ITイノベーション研究部 上席研究員 堀江貞之

日本の資産運用ビジネスは金融危機以降、4年を超える停滞期間に入っている。リターン低迷などによる顧客満足度の向上が見られないことが主な不振の原因であり、顧客満足度を改善する運営プロセスの構築が、今後の資産運用会社が抱える大きな経営課題となる。

リテールビジネス

日本版ISAへの準備が急がれる金融機関

金融ITイノベーション研究部 上級研究員 金子久

昨年9月に日本版ISAに対する銀行の取り組みについて調査したところ、積極派と慎重派では準備状況に大きな違いがあることが分かった。日本版ISAのスタートまで残された時間は短く、事前準備が成否に決定的な影響を及ぼすはずで、各社対応を急ぐべきだ。

中国金融市場

保険資金運用の規制緩和

NRI北京 金融システム研究部長 神宮健

2012年の中国保険業界は、保険料収入が伸び悩み、また資金運用成績が悪化する等苦戦した。そうした中で、保険資金の運用面では規制が緩和され、今後の保険会社経営に影響を与えると見られる。

数理の窓

ゲリマンダーは再び空を舞うか?

須貝悠也

2012年末は衆議院議員選挙で大いに盛り上がったが、その中で「ゲリマンダー(※1)」という言葉を耳にされた方もいるかもしれない。「選挙時に特定の層の影響を強(弱)めるために小選挙区の範囲を操作する事」を意味するこの言葉は、1812年の上院議員選挙において、第9代マサチューセッツ州知事Elbridge Gerry氏が自らの政党を利するために設定したいびつな選挙区割を揶揄した造語に由来する。