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金融ITフォーカス

金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
※組織名、職名は掲載当時のものです。

最新号目次(2017年8月号)

金融市場

大崎貞和

フェア・ディスクロージャー・ルールにどう対応すべきか

未来創発センター 主席研究員 大崎貞和

先の通常国会で金融商品取引法改正が成立し、フェア・ディスクロージャー(FD)ルールが導入されることになった。規制の対象となる重要情報とそれ以外のモザイク情報の線引きが必要だが、上場企業は過度に萎縮することなく、証券会社のアナリストや機関投資家との対話を進めていくべきだ。

リスク管理

玉川 哲司

リスク評価が生む「違和感」の正体

金融システムリスク管理部 グループマネージャー 玉川哲司

金融アンバンドリング等、様々な業務の転換点である昨今、リスク評価の網羅性を担保するはずの「評価の枠組」は、その網羅性を失いつつある。リスク評価における「違和感」とは、業務と管理の不整合と言える。リスク管理部門は、この「違和感」を掘り下げ、新ビジネスの課題を是々非々で議論し、将来のビジネス持続性に向けた議論を行うべきである。

アセットマネジメント

梅津 佑介

資産運用業務におけるAI技術の活用事例

資産運用サービス開発二部 上級システムコンサルタント 梅津佑介

野村アセットマネジメントと野村総合研究所はAI技術の一つである「自然言語分析」を用いたPoCを実施した。資産運用業務における定性的情報の分析について、業務特性に合わせた工夫をすることで、AIによる定量的な支援が可能になりつつある。

デジタルイノベーション

キャッシュレス社会に向けた取り組みは十分か

ICT・メディア産業コンサルティング部 プリンシパル 田中大輔

日本は他国に比べ、キャッシュレス化が遅れており、現在の政策も遅れを挽回するに十分なものとなっていない。省庁、業態の壁を越え、キャッシュレス社会の未来像を描いて進んで行くことが必要である。

アジア金融市場

片山謙

アジア太平洋金融フォーラムの役割と金融市場インフラ議論

金融デジタル企画一部 上級研究員 片山謙

アジア太平洋金融フォーラムは、APECの公式民間諮問団体ABACの金融経済作業部会を支える主な活動軸の一つであり、6つのワークストリーム(WS)で官民議論を推進している。そのうちの1つ、金融インフラ整備WSでは、今後APEC地域でどのようにインフラ整備を進めるべきかについてのロードマップ(案)を取り纏めた。

数理の窓

okai

ヒトと機械の間を埋めるモノ

小粥泰樹

食傷気味の方も多いのではないかと思うが、人工知能が注目されるにつれてヒトにしかできないことは何かという議論も増えている。ヒトにできて、(少なくとも当面は)人工知能には難しいだろうと言われることの一つとして、概念の抽象化を指摘する専門家が多い。人工知能は与えられたデータに基づく学習という観点ではヒトを凌駕する域に到達しているものの、学習にとって十分なデータが存在しないような状況下でも安定的に反応できるかという点ではヒトに大きく劣後する。この、データがなくても何らかの解答を導出し、環境変化の下で生き延びようとする能力の裏には概念の抽象化が強く関係しているというのである。