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プラットフォーム経済圏 GAFA vs. 世界

  • 木内 登英 [著]
  • 日経BP 発行
  • 2019年5月24日
  • 定価:本体2,200円+税
  • A5判・206ページ
  • ISBN [978-4-296-10273-0]
  • ソフトカバー

元日銀政策委員会審議委員がデータ利用の戦略を解説!

主要目次

第1章 ネットサービスが生む巨額の経済価値と効用
1-1 ネットサービスの利用はどこまで進んだか
1-2 社会的厚生を高めるネットサービス
1-3 日本の消費者余剰
1-4 デジタル経済の現状と、日本の出遅れ分野
1-5 ネット利用の安全性とプライバシーの問題

第2章 経済学で読み解くデジタルプラットフォーマー
2-1 プラットフォーマーの戦略を需要・供給曲線で分析
2-2 無料サービス(フリーミアム)のからくり
2-3 見えない対価と情報の非対称性という問題
2-4 ダイナミックプライシングと消費者余剰の縮小
2-5 シェアリングエコノミーの潜在性と課題

第3章 民主主義を揺るがす情報操作とネット規制
3-1 米大統領選挙でフェイクニュースが拡散
3-2 欧州GDPR施行とGoogleの闘い
3-3 米国で強まるプラットフォーマー規制の議論
3-4 日本でも進むプラットフォーマー規制の動き
3-5 対応が分かれるプラットフォーマー課税導入の動き

第4章 データ経済時代の中国型モデルの光と影
4-1 データローカライゼーションと中国サイバーセキュリティ法
4-2 ネット監視社会の中国
4-3 中国のネット規制の実態
4-4 熾烈化する世界のデジタル覇権争い

第5章 日本型データ活用戦略と「情報銀行」
5-1 各国のアイデンティティを反映するデータ活用と規制策
5-2 日本が主導するデータ流通の国際ルール作り
5-3 日本でスマートフォン決済データの争奪戦
5-4 日本で情報銀行がスタート
5-5 個人データの法的側面とデータポータビリティ権

著者からのメッセージ

本書は、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に代表されるデジタル・プラットフォーマーが提供するネットサービスの功罪と各国政府の規制対応、ネットサービス等から生み出されるデータを巡る国家間の壮大な争いに焦点を当てて、エコノミストの視点から分析を試みたものです。

プラットフォーマーのビジネスは、無料のサービス、利用者がコンテンツを作る生産者でもある、など今までにはなかった極めて斬新なものです。しかし、伝統的なミクロ経済学のアプローチを用いて、その戦略、ビジネスモデルをシンプルに読み解くことができます。

GAFAが提供するネットサービスについて、世間の評価があまりに両極端に振れ過ぎていると感じたことが、筆者が本書の執筆を始めるきっかけとなりました。利用者が享受できる大きなメリットばかりを強調する意見がある一方、GAFAのネットサービス独占がもたらす負の側面、例えば、プライバシー侵害や世論操作などをクローズアップし、いたずらに世間の不安を煽るものも多いと感じています。

そこで、GAFAによるサービスの光と影の双方について、ネットサービスの利用者が冷静に判断できる材料を、バランス良く提示したいと考えました。利用者がGAFAのビジネスモデル、戦略の本質を正確に理解し、より賢くなることこそが、ネットサービスの負の側面を克服し、生活をより豊かにすることに役に立つでしょう。また、利用者本位の適切な規制のあり方を議論する際にも、本書が多少なりとも参考となることを願っています。

Writer’s Profile

木内登英Takahide Kiuchi

金融ITイノベーション事業本部
エグゼクティブ・エコノミスト
専門:内外経済・金融

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