1. HOME
  2. 刊行物
  3. 出版物
  4. 2018年
  5. 決定版 銀行デジタル革命-現金消滅で金融はどう変わるか

決定版 銀行デジタル革命-現金消滅で金融はどう変わるか

  • 木内 登英 [著]
  • 東洋経済新報社 発行
  • 2018年8月24日
  • 定価:本体1,600円+税
  • A5判・248ページ
  • ISBN [978-4-492-68145-9]
  • ソフトカバー

加速するキャッシュレス化、メガバンクのデジタル通貨構想、世界の中央銀行の動きまで元日銀審議委員が解説

主要目次

序 章 動き出したメガバンク
第1章 悩める巨人 - 挑戦がもたらす矛盾
第2章 仮想通貨は決済手段となれるか
第3章 スマートフォン決済は日本で広まるか?
第4章 現金の異様な存在感
第5章 大リストラ時代を迎えた銀行
第6章 仮想通貨投資の行方
第7章 世界の中央銀行のフィンテック対応
第8章 中央銀行デジタル通貨の可能性
終 章 日本の金融にデジタル革命は起こるのか


「ここが読みどころ」~筆者からのメッセージ

日本では、デジタル通貨の覇権争いが始まろうとしています。ビットコインに代表される仮想通貨、民間銀行が発行を目指している独自のデジタル通貨、中央銀行が発行する中央銀行デジタル通貨の三つ巴の覇権争いです。この3者が、今後、どのような勢力争いを繰り広げながら、通貨のデジタル化を前進させていくのか。本書では、日本のフィンテック対応や電子決済、銀行の現状と課題、仮想通貨投資の行方、世界の中央銀行の動向などを詳細に追いつつ、通貨のデジタル化への道を展望しています。

実は覇権争いの近未来の勝者は、三つ巴で争うデジタル通貨のなかにはいません。勝者が現金であることは明らかです。日本人の現金志向はそれほど強いのです。しかし忘れてならないのは、現金利用には膨大なコストがかかっているということです。デジタル通貨が普及し現金に代替されれば、コストは軽減し、経済の効率化にも大きく貢献し、そのメリットは非常に大きいと思います。

キャッシュレス社会を前提とするなら、金融包摂の観点から、すべての人が電子決済を利用できる環境を作らなければなりません。こうした問題を民間の努力によって克服するにはかなりの時間を要します。公的部門への信頼が厚い日本では、政府や中央銀行の主導による解決の方が効果的かつ現実的でしょう。

世界のデジタル革命に取り残されるようなことがないように、日本銀行と政府には、通貨のデジタル化に主導的役割を担う覚悟を示し、一日も早く、日本銀行デジタル通貨発行に向けた本格的な議論を始めることを期待したいと思います。

Writer’s Profile

木内登英Takahide Kiuchi

金融ITイノベーション事業本部
エグゼクティブ・エコノミスト
専門:内外経済・金融

この執筆者の他の記事

木内登英の他の記事一覧

注目ワード : 仮想通貨

仮想通貨に関する記事一覧

注目ワード : FinTech(フィンテック)

注目ワード : ICO

注目ワード : API

注目ワード : 人工知能

注目ワード : マイナス金利

このページを見た人はこんなページも見ています