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  5. 金融政策の全論点-日銀審議委員5年間の記録

金融政策の全論点-日銀審議委員5年間の記録

  • 木内 登英 [著]
  • 東洋経済新報社 発行
  • 2018年2月16日
  • 定価:本体5,400円(税込み)
  • A5判・632ページ
  • ISBN [978-4-492-65484-2]
  • ハードカバー

日銀は何を議論し、どのように決定してきたのか
大規模緩和の拡大に反対票を投じ続けた、日銀審議委員時代。非伝統的金融政策の限界と日銀の役割、フィンテックの行方を考察。

主要目次

第Ⅰ部 非伝統的金融政策の評価
 第1章 限界に直面した非伝統的金融政策
 第2章 最近の非伝統的手段の検証
 第3章 非伝統的金融政策の系譜
 第4章 金融政策の新潮流

第Ⅱ部 日本銀行の役割
 第5章 日本銀行法改正20年の軌跡と評価
 第6章 日本銀行の中核的政策の現状
 第7章 日本銀行のフロンティア

第Ⅲ部 フィンテックをどうとらえるか
 第8章 AIの金融市場、中央銀行業務への浸透
 第9章 デジタル通貨の可能性

「ここが読みどころ」~筆者からのメッセージ

これまで5年間の黒田体制下では、「日本銀行は政府の言いなり」といった批判がしばしば聞かれました。今年4月には日本銀行法改正から20年を迎えます。改正の最大の目的は日本銀行の独立性を高めることでしたが、20年が経過した今でも、それは達成されていません。その理由の一つは、日本銀行の独立性が経済、国民生活の安定にとってなぜ重要であるかについて、十分に議論が深められなかったことにあります。また日本銀行法改正では、物価の安定が日本銀行の使命と初めて明記されました。物価の安定は、本来中間目標であって、最終目標は国民生活の安定であるはずです。しかし、現在の金融政策は、2%の物価目標達成が最終目標であるかのように運営され、まさに「物価目標至上主義」に陥っているように見えます。

このように日本銀行法改正時の議論やその後の歩みを振り返ることで、現在の金融政策や金融システム安定策など、日本銀行の業務全体が抱える問題点が浮かび上がってきます。本書はこうした観点から、筆者の審議委員としての5年間の経験を踏まえ執筆しました。

さらに、非伝統的金融政策の功罪についても、主要中央銀行を比較しつつ分析しています。欧州でのマイナス金利政策、米国でのかつてのイールドカーブ・コントロールの経験などを検証することで、現在の日本の金融政策をより深く理解できるのです。最後には、中央銀行とフィンテック、中央銀行デジタル通貨などの議論も行っており、まさに本書
は、現在の中央銀行の業務を考える上で、包括的かつ決定版的な内容となっています。

Writer’s Profile

木内登英Takahide Kiuchi

金融ITイノベーション事業本部
エグゼクティブ・エコノミスト
専門:内外経済・金融

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