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異次元緩和の真実

  • 木内 登英 [著]
  • 日本経済新聞出版社 発行
  • 2017年11月16日
  • 定価:本体2,200円+税
  • 四六判 ・336ページ
  • ISBN [978-4-532-35756-6]
  • ハードカバー

前日銀審議委員が考えに考え抜いた日本改革論
いまの異次元緩和政策はもたない。それではどうすればよいのか。自身の日銀審議委員としての経験と、各種データから、出口戦略を描く。

主要目次

第1章 異次元緩和に思うこと

第2章 国債買入れの持続性と政策効果

第3章 マイナス金利政策とバブルのリスク

第4章 政策協調とヘリコプター・マネー政策

第5章 日銀の財務健全性リスクと国民負担

第6章 イールドカーブ・コントロールと「出口戦略」

「ここが読みどころ」~筆者からのメッセージ

 筆者は2017年7月までの5年間、日本銀行の政策委員会審議委員の職にありました。 その間は、異例の金融緩和策に反対意見を唱えることが多く、慎重派とも呼ばれていました。しかし、国民生活の安定、国民の幸福のために、金融政策としてできる最大限の貢献をしたい、との思いは揺るがずに持ち続けてきました。
 金融政策の最終的な目的は、高い物価目標の達成ではなく、国民生活の安定にあります。一方、金融政策には必ずコスト、副作用が伴いますので、効果と副作用のバランスを慎重に見極めることがとても重要です。筆者はこうした考えに基づいて、物価目標の柔軟化や異例の金融緩和策を正常化に向けて早期に軌道修正することを主張し、金融政策決定会合では独自の提案をしてきました。
 ところで、多数意見に反対して独自の提案を貫く場合には、経済、金融市場に対する深い理解と、独自の政策提案を支える精緻な論理性が欠かせません。本書は、筆者が5年間必死になって考えに考え抜いた、金融政策の在り方についてのいわば集大成です。これをお読みになれば、筆者がいたずらに多数意見に反対の姿勢を貫いた訳でないことが、良くお分かりになると思います。また、自身が提案してきたことこそが最善の「出口戦略」に他ならないと考えていますが、本書ではこの「出口戦略」についても、さらに詳しく論じています。
 政策当事者自らが執筆した本書は、過去4年半以上に渡る歴史的にも異例な金融緩和策の功罪を最も深く理解し、また将来的な評価を方向付ける議論の一つになるものと自負しています。

Writer’s Profile

木内登英Takahide Kiuchi

金融ITイノベーション事業本部
エグゼクティブ・エコノミスト
専門:内外経済・金融

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