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フェア・ディスクロージャー・ルール

  • 大崎 貞和 [著]
  • 日本経済新聞出版社 発行
  • 2017年6月23日
  • 定価:本体1,000円+税
  • 新書判 ・208ページ
  • ISBN [978-4-532-11378-0]
  • ソフトカバー

改正金商法で注目!「投資家との対話」のつもりが違法に!?
制度内容と導入意図をきちんと理解。過剰な情報遮断も、うっかりミスもともに防ぐ企業対応のツボを第一人者が解説。

主要目次

第1章 フェア・ディスクロージャー・ルールとは何か

 1 フェア・ディスクロージャー・ルールの意義
 2 日本版ルール検討の背景と経緯
 3 アナリスト・ガイドラインの制定

第2章 日本版フェア・ディスクロージャー・ルール

 1 フェア・ディスクロージャー・ルールの構造
 2 規制の対象となる情報
 3 規制の対象者
 4 公表を必要としない情報提供
 5 公表の方法とルール違反への対応

第3章 アメリカのレギュレーションFD(公平開示規則)

 1 規制導入の背景
 2 レギュレーションFDの制定と市場の反応
 3 SECによるレギュレーションFD違反の摘発
 4 SNSを通じた情報発信とレギュレーションFD

第4章 日本版フェア・ディスクロージャー・ルールは何をもたらすのか

 1 ルール導入の意義と懸念
 2 レギュレーションFDは何をもたらしたのか
 3 日本市場で想定されること

第5章 上場企業はどう対応すべきか

 1 継続的な情報提供の意義
 2 情報提供や対話における留意点

第6章 今後の展望と課題

 1 当局への期待
 2 アクティブ運用は拡大するか


「ここが読みどころ」~筆者からのメッセージ

2017年5月に成立した金融商品取引法の改正で「日本版フェア・ディスクロージャー・ルール」が導入されることとなりました。上場企業に対して、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす未公表の情報、言い換えれば、公表されれば株価を動かす蓋然性のあるような情報を証券会社のアナリストや機関投資家のファンドマネジャーといった人達に漏らすことを禁じるルールです。

株式市場に参加する投資家の間に不当な情報格差が存在するのでは、公正な市場とはいえません。フェア・ディスクロージャーの理念は常識的なもので、その導入は遅きに失したという見方すらあるでしょう。

他方で、投資判断に重要な影響を及ぼす未公表の情報とはどのような情報を指すのか、 必ずしも上場企業の間に共通認識があるとはいえない中で、「君子危うきに近寄らず」とばかりにアナリストやファンドマネジャーとの接触と情報提供に消極的となる企業が現れないかとの懸念が拭いきれません。

本書では、日本版フェア・ディスクロージャー・ルールの内容や導入の背景と経緯、先行してルールが導入されたアメリカの経験などを紹介しながら、新しいルールに上場企業はどう対応すべきかをできるだけ具体的に論じてみました。ルールの正式な施行は2018年と予想されており、詳細を定める内閣府令もまだ出されていませんので本書の主張はあくまで試論に過ぎませんが、上場企業と市場のコミュニケーションに関心を持つ多くの方に読んでいただければ幸いです。

Writer’s Profile

大崎貞和

大崎貞和Sadakazu Osaki

未来創発センター
フェロー
専門:証券市場論

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