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社長が知らないITの真相

  • 楠 真 [著]
  • 日経BP社 発行
  • 2016年6月28日
  • 定価:本体1,800円+税
  • 四六版・320ページ
  • ISBN [978-4-8222-3760-8]
  • ソフトカバー

「ITはどうも分からない」と感じていませんか?
なぜITでイノベーションができないのか?どうして致命的なトラブルが起こるのか?なぜカネばかりかかるのか? 儲かってるのが米国企業ばかりなのはどうしてか?クラウドとやらで一体、何が変わるのか?などなど
コンサルタントからシステム開発に転身し、ビジネスとITの両方を知り尽くす野村総合研究所元常務執行役員の著者が、実体験を基に、ITの不都合な真実や、ビジネスとの相互理解が進まない理由を鮮やかに解き明かします。

主要目次

はじめに -言葉が分かればうまくいく

第1章 イノベーションは「変わらぬ下心」から

 「利益300億円」でも悔いが残ったコンサルティング
 「新規事業」失敗の教科書
 アップルの変わらぬ下心
 「東洋一のデータセンター」が時代遅れになった理由
 インターネットバブルで学んだ理想のデータセンター

第2章 「エコシステム」で再び負ける日本

 アマゾンがIT産業を「ぶっつぶす」
 クラウドとパソコンとメインフレームの共通項
 ケーレツVSエコシステム
 エコシステムが苦手な日本人
 「デジタルトランスフォーメーション」を阻むもの

第3章 クラウドの本当のインパクト

 アマゾンがIT産業を飲み込みはじめた
 パソコンは間もなく消える
 「クラウドネイティブ」ってなに?
 クラウド時代のサイバーセキュリティ
 「クラウド流開発」のインパクト

第4章 「ITは分からない」の理由

 ITはいったい何をしてるんだ?
 システム刷新が必ず難航するのはなぜか?
 失敗プロジェクトを何とかする
 「ダメなITベンダー」にならないために

第5章 みんな忘れている最重要ミッション

 みんなが忘れているIT部門の最重要ミッション
 システム統合に新アーキテクチャーは必要ない
 サービス業の基本ができていますか?
 システム障害はITの晴れ舞台
 伝説のプロマネは会社を救う

第6章 「できろ」命令と「ご意向」プロジェクト

 「できろ」に気付かず、大失敗した話
 丸投げトップが生み出す抵抗勢力
 ITショッピング部の不幸
 「できろ」命令が組織を腐らせる
 「ご意向」に負けないプロジェクト、三つの鉄則
 根性主義では敵わない「サービス化」

第7章 クラウド問題に直面する日本企業

 「突然落ちて当たり前」に堪えられるのか?
 開発じゃない、問題は運用だ
 「クラウドはまだまだ先」の意外な事情
 それでもクラウドは日本にやってくる

第8章 ガンバレ日本のIT

 フィンテックベンチャー狂騒曲
 「ソフトウエア会社の宝」がないがしろにされる理由
 逆境を乗り越えるために
 「ソフトが世界を飲み込む時代」の日本

「ここが読みどころ」~筆者からのメッセージ

昨年から日経BP社のITproにコラムの連載を始めました。「強いITはここが違う」というタイトルは、NRIの強さを世間に少しだけ自慢したいと思ってつけたタイトルです。おかげさまで、連載を始めて一年が過ぎてもまだ打ち切りという話にはなっていません。

ITを知らない人から見ると、プログラミングやいろいろなハードウェアのことがITだと考えてしまいがちです。私もITビジネスに自ら携わるまでは同じ思いでした。しかしITビジネスの真ん中で私が経験したことは、プログラミングでもなければ無機質なハードウェアでもない、人間ドラマの連続だったといえます。強いITは強い人間、強い組織が産み出すものなのです。

ITの世界でこれからも人間ドラマが繰り返されていくことは間違いありません。一方、ITの環境、すなわち人間ドラマを乗せているプラットフォームは大きな変化の時期を迎えています。クラウド、モバイル、マシンラーニングにAPI。こうした新しいITプラットフォームは人間ドラマの中身をすっかり変化させてしまうことでしょう。

ことはITだけにとどまりません。

ビジネスとITとが一枚岩になってこそ「強いIT」が実現するのです。このことは私が研究員の時代から本部長、担当役員の時代を通じて自らのミッションだと考えてきたことです。NRIの会社としてのアイデンティティーの一番深いところにも同じものがあると考えています。 

Writer’s Profile

楠 真Shin Kusunoki

理事

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