1. HOME
  2. 金融市場パネル
  3. バンキングパネル

バンキングパネル

「バンキングパネル」(Banking Panel)は、金融システムの機能のうち、日本の金融機関による商業銀行業務(commercial banking)に焦点を当てて議論するため、研究者と実務家の常任メンバーにお集まりいただいて野村総合研究所が開催する研究会です。

「日中金融円卓会合」と同じく、2012年6月から会合を開催しています。

国内では、1990年代の金融危機が沈静化した後も、低成長と低金利が長期化する下で、預金と貸出の需給バランスが大きく偏るなど、商業銀行には厳しい環境が続いてきました。もっとも、今後を展望すると、人口の減少や新興国との分業関係の変化に伴う経済資源の再配分や、高齢化を背景とする新たな経済的ニーズへの対応などの面で、商業銀行に期待される役割は、資本市場に優るとも劣らず大きなものがあります。

また、より幅広い業種や規模の日本企業が新興国を中心として海外進出を活発化させていることは、進出先の国々の経済成長の恩恵を享受することを通じて、日本にとって経済成長の重要な下支えとなることが期待されます。この点に関して、日本の金融機関は、現地において商業銀行業務を既に積極的に展開することで、日本企業の活動を支える役割を果たしています。

「バンキングパネル」は、国内外の金融経済環境が大きく変化する下での、日本の金融機関による商業銀行機能について、研究者や実務家が様々な知見を持ち寄って議論するための場です。このような試みはこれまで官庁を中心に行われてきたところですが、このパネルも民間の立場からその一翼を担うことを目指しています。同時に、例えば、銀行を通じた金融政策の波及メカニズムに関する議論のように、「金融市場パネル」による成果を積極的に活用することで、独自の視点からの貢献も目指してゆきます。

「バンキングパネル」が扱うテーマは日本の金融経済に深い関連を有するものですが、同時に、世界的な金融危機後に米欧が直面する金融機能面での課題を考える上でも、様々な示唆を持つことが期待されます。その意味で、議論の成果を国内外の政策担当者、研究者、実務家の皆様と共有することの意味は小さくありません。ただ、「バンキングパネル」の場合は、ミクロレベルの論点に触れることも予想されるだけに、メンバーの皆様が表明されるご意見や取り上げられる事実関係の扱いには注意が必要となります。このため、議事内容の公表は、これら双方のニーズのバランスを意識しながら進めてゆきます。